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TOP > メディア向け情報 > 2021年版「イマドキの引越し予約」調査レポートを公開
りんごりくんの引越し総研
Research Institute of Moving

■進むEC化率
経済産業省の電子商取引に関する市場調査の結果(2020年7月発表)によれば、日本国内における消費者向け電子商取引の市場(2019年)は19.4兆円まで拡大しました。また、EC化率(※)は6.76%となり前年の6.22%を0.54ポイント上回りました。
※EC化率:全ての商取引金額(商取引市場規模)に対する、電子商取引市場規模の割合を指します
電子商取引に関する市場調査の結果
物販に限らずサービス系分野(※)でも電子商取引の市場は拡大しています。
※サービス系分野:旅行、飲食、チケット販売など
サービス系分野の2019年のEC市場規模は3.8兆円となり、前年比4.8%の増加でした。

■ラクニコスは利用者数が約7倍(2017年、2020年の比較で682%)に急増。引越し予約もオンライン化が進行
こうした電子商取引市場の拡大は、利用者のニーズに応える形で進行してきました。一方で企業側には、より強いデジタル化の波が押し寄せており、DX(デジタルトランスフォーメーション)の過程でデジタル化されるUX(ユーザーエクスペリエンス)文脈でのEC化という動きがあります。
デジタル化の波は引越し業界も例外ではありません。これまで引越し予約のネット利用といえば「一括見積り・比較」が中心でしたが、ここ数年でネットで「引越し予約」ができる仕組が登場し利用者を増やしています。

ラクニコスは年々利用者数が増加しており、2020年の利用者数は誕生した2017年と比べて約7倍(2017年、2020年の比較で682%)まで利用者が急激に増加。利用者のニーズの強さがうかがえます。

ラクニコス(単身、一部家族対応)
 https://apple-hikkoshi.net/rakunicos/account/entry/
 アップル引越センター 
 2016年11月β版公開、2017年1月正式公開
ラクニコス

ササッと予約(単身のみ対応)
 http://www.hikkoshi-sakai.co.jp/sasat/
 サカイ引越センター
 2019年6月公開 ※プレスリリースより

また、スマートフォンの機能を生かしたユニークなサービスも登場しています。

Hi!MOVE(単身のみ対応)※見積りのみ
 https://hi-move.jp/
 グライド
 2019年1月公開 ※プレスリリースより

■コロナ禍でオンライン化が加速
2020年は新型コロナウィルス感染症の拡大に伴い、人と人との接触を回避した生活が求められています。
引越しでは、荷物量の多い「家族の引越し」において訪問による見積りが必要となり、接触は避けられない状況でした。
しかし各社オンラインでの見積りを相次いで開始、直接自宅に上がらなくても、スマートフォンを使って家財を確認し見積を出す「オンライン見積り」が少しずつ利用され始めています。

LINEでオンライン見積り


■各社の対応と家族引越しオンライン対応がEC化加速の鍵
このように引越し業界でもEC化が進んでいます。
しかしまだ、引越し予約のEC化率は高くはないと言えます。理由は2つあります。

1つは、各社がオンライン予約に対応していないからです。アップル引越センターの予約の約半分はラクニコスによるオンライン予約となっており、利用者のニーズの強さが伺えます。今後各社がオンライン予約に対応すればEC化率は急速に上がるのではないでしょうか。

もう1つは、単身から家族へのオンライン予約対象の拡大です。
オンライン予約は荷物量の読みやすい(推測が外れても幅が狭い)単身が中心です。
アップル引越センターでは2019年2月にラクニコスをアップデート、一部家族引越しに対応をしました。結果として、2K以上の間取りでのオンライン予約数が前年比(※)64%増加し、こちらも利用者の強いニーズが伺えます。
※2018年8月〜2019年7月と2019年8月〜2020年7月の両期間を比較

2kより広い間取りの引越し件数

コロナ禍でのオンライン対応という側面もありますが、人口減少時代に向けた自動化、機械がやることと人がやることの棲み分けを明確にし、対応することが本質です。

引越し業界全体のDXの推進をアップルはけん引します。