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TOP > メディア向け情報 > 2019年の引越し展望。 今春はさらに引越しができない人々があふれ、昨年よりも深刻な事態に?
りんごりくんの引越し総研
Research Institute of Moving

■2019年の引越し業界における問題とは?
2018年に世間の話題をさらった、「引越し難民」。今年はさらにその深刻度が増すことが予想されます。その理由に、以下の3点が大きく影響しています。
 
1.ヤマトの問題
昨夏、大手引越し業者である、ヤマトホームコンビニエンスの過大請求に関する問題が発覚しました。業界大手であるヤマトは、受注の多くを法人からの受注が占め、業界内でも、特に企業の引越しの受け皿的役割を果たしていました。しかし、今年1月現在、ヤマトは受注停止を継続しており、受注再開の目途も立っておりません。

2.ドライバーの2020年問題
ネット通販の利用者数増加に伴う、国内物流量は増加の一途を辿っています。そのような状況の中、物流業界に於いては、慢性的なドライバー不足に対して、労働環境の改善や賃金アップ等の施策によるドライバーの流出防止や、IoTを取り入れての物流の効率化などの解決策も講じておりますが、追いついていない状況となっています。
加えて2020年のオリンピック・パラリンピックに向け、建築業界は活況を呈する中、建設資材等の運搬需要増も相まって、ドライバー不足は、ますます深刻化しており、2020年には10万6000人ものドライバーが不足すると試算されています。

3.物流業者へのドライバーの流出
いま、引越し業者のドライバーは、待遇がより良い、物流系ドライバーに転職するといった流れが続いております。さらに、「物流業務」と「引越し業務」を兼業する、所謂、「兼業引越し業者」は、物流業務案件の増加により、引越しに比べて業務負担が少ない「物流業務」にますますシフト。今後、引越し業者は、さらに受注が困難となることが必至の状況となることが予想されます。
 
 
■昨年よりも「供給」が大幅減!! 私たちへの影響は?

1.そもそも引越しができない!
今春も引越し需要の減少は予想されず、一方、供給側のキャパシティの大幅減により、特に長距離の引越しは断られる可能性があります。
引越し業者としては、企業からの引越し案件は、金額も大きく、継続案件にも繋がりやすいため、企業側からの案件は積極的に受注する傾向があります。
一方、私たち、「個人の引越し」は、引越し業者側の視点では、魅力は薄く映っています。特に3月は、引越し業者も繁忙期であり、「効率」を重視するため、今春も断られるという悲しい事態が予想されます。特に業者側が非効率である、3月に集中する「上京の引越し」は、かなり厳しい回答となるでしょう。

2.料金が高騰!
供給側が減少している中、例年通りの需要が生じた場合、引越し料金が高額になることは、火を見るよりも明らか。さらに、今春は、昨年よりも供給不足が予想されることから、引越し業者からの見積もりは、目を疑うような金額となることも!?

3.品質が落ちる!
特に春先には、引越し需要も急増するため、引越し業者側も、受注した案件をとにかく捌くことに必死。業者側も人手不足により、十分な人員を確保できず、きめ細やかな対応が出来なくなるほか、実際に経験の浅い人材が引越しを請け負うことなどにより、トラブルの発生が例年よりも増えることが予想されます。
 
 
■引越し難民にならないためにできること
引越しには色々な理由があります。
 
転勤で引越しの場合
「転勤」に関しては会社の決定事項として辞令がおりますので、引越しの時期を動かすことが難しいと思います。

新築マンションに引越しの場合
新築マンションは「一斉入居(※)」と呼ばれる形式で入居者の引越しが管理されます。
※大型の新築分譲マンションの入居の際にとられる形態です。入居者は、現住居の家賃などの関係で、できるだけ早く、引っ越したいと思う方が多いものです。ところが、入居者がおのおの引越しをすると、引越し日が集中して建物内外が混乱してしまいます。そこで、そのマンション全体の引越しを取り仕切る「幹事引越し会社」を決め、入居者全体の引越しを管理しますこれが一斉入居です
 
アップルでは一斉入居のお手伝いをするケースが多いのですが、よく目にするのがお子様の学校のタイミングに合わせて3月に引っ越したいというケース。一斉入居は公平性を保つため「くじ引き」で引越し日を決定します。お子様がいる家庭はみな3月に引越しを希望するので、3月の引越しに人気が集中します。くじ引きの結果、もし念願かなって3月の引越し日をゲット!と喜んでいたとしても、、、それもつかの間、引越し会社に見積りを頼んだらあまりに高額な引越し料金のため3月には引越しできない、泣く泣く4月以降にずらしたという声もよく聞きます。
おすすめとしては、もし引越し前後の場所が地理的にそれほど離れていないのであれば、最初から引越し時期は4月の半ばくらいにずらし(できれば平日がおすすめ)、数日は現住所から新しい小学校に通うようにすることです。
 
新入学の場合
大学の合格発表は入試形態にもよりますが2月中旬から3月中旬と、入学まであまり日がありません。
合格を待ってから住む部屋を探して引越し予約をして…となるとどうしても、引越し時期は超需要期の3月末になってしまいます。
合否を待たずして、入試直後には不動産巡りをして、住む物件に目星をつけて置くとよいでしょう。

 
不動産契約の更新の場合
不動産契約はだいたい月末の日付で結ばれます。解約月の家賃と新しい住居の家賃「二重家賃」を極力少なく抑えるために、月末の引越しが選択されやすいものですが、3月月末付近の引越し料金は需要が集中するため高くなります。家賃一ヶ月分を上回る料金の差があるかもしれません。
「家賃一ヶ月分と引越し料金の上がり幅を比較」し、引越し時期を選んだ方が経済的です。